電動工具でタングステンのダブルモーター方式軸方向研磨法の考案

何処の工場にもある電動工具でタングステンを精密に研磨する方法をご紹介させていただきます。
①ディスクグラインダ+砥石や両頭グラインダ+砥石で研磨されている場合、当工場でも使用しているディスクグラインダ+ダイヤモンドディスクを提案します。
軸方向研磨でシャープに、しかも入熱が少なく研磨できますので、砥石に比べて安定した溶接ができるのではないでしょうか。この場合はタングステンの尖った方を回転方向に向けるのがコツのようです。

タングステンも機械で回して、さらなる精密研磨へ

②ボール盤のチャックでタングステンをつかんで回転させ、ボール盤のテーブルに①のディスクグラインダを置いて回転させながら研磨します。 ダブルモーター方式の軸方向研磨になります

写真のボール盤はリョウビの卓上ボール盤 TB1131Kで、チャックの中(アーバー)をタングステンが中まで入るようにドリルで穴加工しています。

モールステーパーのボール盤ですと、焼入れされてないア-バーを選択できますので、穴あけ加工してキーレスチャックを装着すればさらに能率アップすると思います。

タングステン研磨

角度は慣れますとある程度は一定にできます。(治具の考案)

グラインダの回転が速い場合はスピードコントローラーを装着すればよいと思います。

市販の研磨機と比べますと角度調整がきっちりできないのと多少手間がかかりますが、研磨した状態に大差はないと思います。

いろいろ書きましたが研磨機を購入すればそれまでですね。

研磨作業は革手袋と保護メガネの装着でご安全に。